ある静かな夜、森の奥で小さなねずみのミミは空を見上げていました。 星がひとつ、ひとつ、きらりと落ちてくるのをミミは見つけたのです。
「こんなにきれいな星、だれかを笑顔にできないかな?」 ミミは考え、そっと落ちた星を拾い集めました。
次の日、ミミは森のみんなを驚かせようと決めました。 「ふふふ…今日は特別な日になるよ。」
ミミは星を小さな瓶につめたり、すりつぶして粉にしたり、 月のひかりと混ぜながら、なんと—— *夜空みたいなケーキ*をつくり始めました。
ケーキが完成すると、まるで宇宙がそこにあるようでした。 青くて、深くて、星がふわっと光ります。
夕暮れ、森の仲間たちが集まってきました。 ふくろうは目を丸くし、りすはしっぽをぶんぶん揺らしました。 みんなの顔がぱっと明るくなりました。
「ミミ、すごい!こんなケーキ見たことない!」 仲間たちは口いっぱいに甘い夜空をほおばりました。
ミミはほんのり照れながら言いました。 「星はね、夜だけじゃなくて、心の中にも光れるんだよ。」
その日から森では、月に一度「星のケーキの日」がつくられるようになりました。 そしてみんなは気づきました—— **ほんとうの魔法は、ひとを喜ばせたい気持ち**だということに。